米Appleは現地時間2013年9月26日、最新モバイルOS「iOS 7」のアップデート「iOS 7.0.2」をリリースした。同アップデートによりロック画面の脆弱性を修正する。

 同脆弱性では、第三者がiOS 7搭載端末のパスコードロックを迂回し、任意の番号に電話をかけるほか、ユーザーが最近使ったアプリケーションを閲覧したり、画像を閲覧、編集、共有したりできる危険性があった。

 米メディア(PCMag.comWashington Post)の報道によると、同脆弱性は、iOS 7が9月18日に公開されてまもなく、スペインのカナリア諸島に住む36歳の男性が発見した。ビデオ公開された迂回方法を試したPCMag.com記者は「(同脆弱性を利用した)iOS 7のハッキングは極めて簡単で、わずか数分で実行できた」と伝えている。Appleは脆弱性が報告されるとすぐに「修正に取り組んでいる」と声明を出していた。

 脆弱性とは別に、iOS 7を巡っては、一部ユーザーから苦情が寄せられている。スクリーンに奥行き感を出す視差効果や、ズームのアニメーションにより、吐き気や頭痛がするなど、乗り物酔いの症状を訴えるユーザーが相次いでいるという(米The Vergeの報道)。

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