写真1●グランプリを獲得したTIMERS
写真1●グランプリを獲得したTIMERS
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写真2●ベストストレッチ賞を獲得したcoromo
写真2●ベストストレッチ賞を獲得したcoromo
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 NTTドコモ・ベンチャーズは2013年9月26日、ベンチャー支援プログラム「DOCOMO Innovation Village」の成果発表会を開催した。第1期支援プログラムに選ばれたプライムアゲイン、SODA、coromo、ウィルモア、TIMERS、GADGETの6社がそれぞれ開発したサービスやアプリ、事業計画などを披露(関連記事)。グランプリにはTIMERS、ベストストレッチ賞にはcoromoが選ばれた。

 TIMERSは、ソーシャルサービスで友人と「近況の共有」が進んでいるのに対し、恋人とは「思い出の共有」を促進するサービスに需要があるとにらみ、恋人と2人だけで楽しむカップル専用アプリ「Pairy」を開発した(写真1)。2人だけの写真アルバムをはじめ、気になるレストランや映画などをワンタップで共有してリスト表示したり、スタンプ付きのチャットを楽しんだりできる。2012年6月にサービスを開始してから会員数は20代を中心に12万人を獲得しており、早期に100万人突破を目指す。2013年度中に家族向けアプリの提供も計画する。

 coromoは、Androidのホーム画面を3秒で変えられるサービスを同日始めた(写真2)。米フェイスブックがAndroidを“Facebook仕様”に変えられるアプリ「Facebook Home」(関連記事)を提供しているが、coromoはその汎用版。大型施設イベントで娯楽性や利便性を高めたり、ブランドメーカーが販売や店舗誘導を促進したりする狙いで独自のホーム画面を配信する用途を想定する。2013年11月22日~12月1日開催の「東京モーターショー」における採用も既に決まったという。まずは今後1年間でユーザー数を120万人に伸ばし、売上高1億円の達成を目指す。

 このほか、プライムアゲインはデコ機能を活用した写真共有サービス、SODAは多種多様なカメラアプリで撮影した写真の共有サービス、ウィルモアは食物アレルギーを持つ人が安心して商品を購入できるECサービス、GADGETはプロ50人による2000文字以内の短篇小説を集めて配信するサービス、をそれぞれ発表した。審査員長を務めたNTTドコモの加藤薫社長は全体のレベルが高く、「賞を2チームに絞らなければならなかったのが辛かった」と総括した。実際、審査員による票は割れており、TIMERSとcoromoは同点だったという。最終的に加藤社長の判断でTIMERSがグランプリに決まった。

 NTTドコモ・ベンチャーズでは、「グローバル・スタンダードになりうる、モバイルを活用したサービス」をテーマに第2期支援プログラムの参加チームを募集中である。応募は10月10日まで。