インテルは2013年9月25日、都内で報道関係者向けに、9月10日より米・サンフランシスコで開催されたIDFにおける発表内容や、日本国内での取り組みについて説明した。
22nmの“Bay Trail-T”を発表
説明会に登壇したインテル 代表取締役社長の吉田和正氏は(写真1)、スマートフォンやタブレットなどモバイルがますます重要になった現在におけるインテルのプロセッサ戦略を説明。IDFで正式発表したBay Trail(写真2)について、「まずは22nmのプロセスと3次元トライゲートトランジスタを武器に、タブレットや2-in-1デバイスを展開していく」(吉田氏)と語った。なお、タブレット向けのBay TrailをBay Trail-Tと呼ぶ。
Bay Trail-T採用タブレットとしては、東芝の「Encore」を紹介。今後はWindows 8.1タブレットの増加を見込んでいるが、「プロセッサは目に見えないもの。“中身が違う”ことをアピールしていきたい」(同)と意気込みを語った。また、インテルが6月のCOMPUTEX TAIPEIから使用している新しいタグライン“Look Inside”(写真3)には、このように「中身に注目してもらう」という狙いがあるという。
年末にはさらに微細化した14nmプロセスを立ち上げ、コードネーム“Broadwell“の生産を開始。モバイル環境に向けて展開する。また、新プロセッサとしてXeon、Core、Atomに続く「Quark」プロセッサを紹介。Atomよりさらに低消費電力のプロセッサとして、IoT(Internet of Things)やウェアラブル分野への投入を想定する。
PCについては、「タブレットの楽しさとPCの拡張性を兼ね備えた」2-in-1デバイスの増加を予言。「一般ユーザーに2-in-1のPCをひっくり返してみせると、本当に驚かれる。年末に向かって積極的にプロモーションしていきたい」(同)と今後の展開を語った。
最近の導入事例としては、訪問介護現場や教育現場におけるタブレットの導入を紹介(写真4)。特に小中高の生徒向けタブレットでは、2020年までに「一人1台」を実現するという目標を発表した。