図●JJのロゴ
図●JJのロゴ
[画像のクリックで拡大表示]

 ワコムアイティ、コミュニティ・クリエイション、アイ・ディ・エスの3社は2013年9月25日、Ruby製プロジェクト管理システム「Jewelry Judgment(JJ)」をオープンソースソフトウエア(OSS)として無償公開すると発表した。2013年10月上旬のリリースを予定している。

 JJは営業情報やプロジェクトの進捗情報を管理するWebシステム。従業員の工数管理や経費管理の機能も備える。IT企業のプログラミング作業に特化して開発したという。

 3社はいずれもRubyによるシステムインテグレーション(SI)を手がける企業。ワコムアイティは島根県の予算編成システムをRubyで構築した実績を持つ(関連記事)。コミュニティ・クリエイション「Ruby図書館情報システム」をまちづくり三鷹と共同開発し、塩尻市や松江市の図書館で採用されている(関連記事)。アイ・ディ・エスは徳島県の委託によりRuby製CMS/グループウエア「Joruri」を開発。JoruriはOSSとして公開されている(関連記事)。

 「3社はRubyが取り持つ縁で以前より交流を進めており、ともに松江市内に開発拠点を持つようになったこともきっかけとなり、3社の社内向けシステムとしてJJの開発を開始。様々な機能を3社で分担して開発した」という。ロゴは島根県隠岐の島町出身のグラフィックデザイナー森脇卓氏が協力した。

 「社内用システムとして3社が使いやすいものに仕上げた、いわば『まかない飯』。ユーザーから代金は取れない」としてOSSとしてリリースすることにした。無償で公開するが、カスタマイズの依頼があれば有償で請け負う。

 2013年10月上旬より、3社のホームページでダウンロードサイトを案内する予定。