日本放送協会(NHK)は2013年9月24日、ハイブリッドキャスト・コンテンツ開発に向けた諸課題の検証を行うため、新たなサービスについて総務省へ認可申請を行ったと発表した。

 サービスの設計面や演出面、技術面といった観点から検証を進める。実施を検討しているハイブリッドキャストサービスとして「時差再生」「マルチビュー」「ハイライト視聴」「番組参加」「番組関連情報」「アーカイブス動画クリップ」――を挙げた。

 例えば時差再生では、放送中の番組について、さかのぼって視聴することのできる映像をインターネットを通じて一般に提供する。マルチビューは、放送中の番組の進行に合わせて、放送用に撮影している複数のカメラからの映像をインターネット経由で一般に提供するというサービスである。

 これらのサービスについて、総務大臣の認可が得られたものから順次スタートする。実施期間は2014年度末までを予定する。

 今回、ソチ五輪におけるライブストリーミング・サービスの実施についても認可申請を行った。ロンドン五輪と同様に、生中継映像をパソコン向けに提供する。NHKや民放の生中継放送計画に含まれない一部の競技種目を対象にし、時差再生も可能にする。