日立システムズは2013年9月24日、ホットリンクと連携し、インターネット上のソーシャルデータから風評被害やクレーム、情報漏えいなどのリスク情報を発見し報告するクラウド型の「ソーシャルリスクモニタリングサービス」を同日より販売開始すると発表した。

 日立システムズは、2013年2月からホットリンクと協業し、異業種間のデータ流通やビジネスマッチングを支援するサービス「Smart Business Gateway」を開始。そのひとつとして、ソーシャルデータの活用および分析サービスを提供してきた。今回、ソーシャルメディア上のリスク情報を早期に発見して顧客満足度の向上やコンプライアンス対策、企業ブランド毀損の防止などに役立てたいという企業ニーズに応えるため、Smart Business Gatewayのラインアップにソーシャルリスクモニタリングサービスを新たに追加した。

 ソーシャルリスクモニタリングサービスは、ホットリンクのサービスを基に開発。ホットリンク独自の検索システムでインターネット上を巡回し、ツイッターやブログなどを含めたさまざまなWebサイトにて、顧客の指定するキーワードが掲載されたページを発見、該当ページのURLやそのキーワードを含む抜粋文を日々報告する。

 ホットリンクは、掲示板「2ちゃんねる」のデータの企業向け商用利用の独占権を取得しているため、2ちゃんねる内のデータを検索することも可能だ。当て字や伏せ字などを踏まえた検索のほか、リスクに関する2万語の辞書データや、これまでの実績を踏まえたデータの重み付けにより、リスクワードを抽出しているという。

 同サービスの価格は、初期費用が10万5000円、月額費用が1IDにつき10万5000円からとなる。日立システムズでは、日立グループのクラウドソリューション「Harmonious Cloud」の下でソーシャルリスクモニタリングサービスを拡販し、2015年度末までにSmart Business Gateway全体で累計100億円の売上を目指すとしている。