インターネットイニシアティブ(IIJ)は2013年9月24日、同社のIaaSクラウドサービス「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」を強化し、運用管理ソフトなどからWeb(HTTP)を介して仮想サーバーを操作できるようにするWeb APIを新規に用意したと発表した。同日、API群(全48種類)のリファレンスをWebで公開した(公開ページ)。

 前提となるIIJ GIOホスティングパッケージサービスは、IIJのIaaSサービスである。仮想サーバーを所望のスペックで契約できる(価格は税別で日額133円から)。オプションにより、負荷分散装置の提供、メールサーバー運用用途のウイルス対策/迷惑メール対策、バックアップNAS(NFS)の用意、VLANを用いたプライベートLANの提供、IPsecによるVPN接続、システム運用管理サービス(監視とレポート)の提供、などを利用できる。

 同社は今回、IaaSの運用管理機能を強化し、仮想サーバーをWeb API経由で操作できるようにした。このためのAPI群のリファレンス(機能や表記などをまとめた使い方マニュアル)を、Webページとして開示した。HTTP(HTTPS)のGETメソッドまたはPOSTメソッドでリスエストを発行し、JSONまたはXML形式のレスポンスを得る。

 API群は全48個で、内訳は以下の通り。仮想サーバー操作向けが22個(仮想サーバーの再起動など)、ファイアウォール/負荷分散装置向けが13個(フィルタリングルールの一括設定など)、VLAN向けが4個(仮想サーバーのVLAN接続など)、ドメイン名関連が3個(ドメイン名の設定など)、ラベル設定が1個(ラベルの設定)、契約情報の取得用が4個(契約状態の取得など)、APIの疎通テスト用が1個(APIの疎通テスト)、---である。