写真●アップダイナミクス・プロ3.7の画面
写真●アップダイナミクス・プロ3.7の画面
[画像のクリックで拡大表示]

 丸紅情報システムズは2013年9月24日、Webアプリケーションサーバーの稼働性能を監視/分析するソフトの新版「アップダイナミクス・プロ3.7」(写真)を発表、同日販売を開始した。新版では、Java/.NETに加えて新たにPHPを監視/分析できるようにした。価格(税別)は、監視対象1システム当たり年額50万円から。販売目標は1年間で3億円。開発会社は米AppDynamics。

 監視対象となるWebアプリケーション側に専用のエージェントをインストールすることでWebアプリケーションの性能問題を詳細にドリルダウン分析できるようにしたAPM(アプリケーション性能管理)ソフトである(関連記事:丸紅情報システムズ、設定を自動化したWeb APサーバーの性能監視ソフト)。Webアプリケーション本体を改変することなく(監視機能を組み込むことなく)、言語環境(Java/.NET/PHP)ごとのエージェントが性能情報を収集する。

 今回の新版では、Java環境用のエージェントと.NET環境用のエージェントに加えて、新たにPHP環境(PHP 5.3/5.4)用のエージェントを用意した。Javaと.NET用のモジュールがそれぞれの環境の上で独立して動作するのに対して、PHP用のエージェントはApache HTTP Serverのモジュールの形態で実装されている。PHPの監視が可能になったことで、CMSやSNSなどのPHPで書かれたWebサイトの性能監視/分析が容易になったとしている。

 新版ではまた、管理マネージャソフトに、監視データに応じたシステム拡張やバックアップなどの運用項目の実行を自動化するランブック自動化機能を追加した。具体的には、管理ソフトから外部プログラム(自動実行スクリプトなど)を起動できるようにしたほか、外部プログラムを発動させるためのトリガー(発動条件)を定義できるようにした。

 なお、国内では丸紅情報システムズのほかに、新日鉄住金ソリューショズがAppDynamics PRO Edition」の名称で同ソフトを販売している。