写真●20kWh蓄電システムの外観
写真●20kWh蓄電システムの外観
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 NECは2013年9月20日、法人向けとしては初めて、停電時に電力を供給する蓄電システム(写真)を販売開始した。これまで家庭向けに用意してきた蓄電容量5kWhのモデルを法人向けに販売開始するとともに、オフィスに最大で3日間分の電力を供給できる20kWhの大容量モデルを新規に用意した。いずれも、10月1日から出荷を開始する。

 停電時に電力を供給する蓄電システムである。キャビネット型のきょう体に、リチウムイオン充電池を搭載する。蓄電容量に応じて、20kWhの「20kWh蓄電システム」(外形寸法は、幅1200×奥行き800×高さ2050ミリメートル)と、5kWhの「小型蓄電システム(5.53kWh)」(外形寸法は、幅980×奥行き310×高さ1065ミリメートル)の2モデルを用意した。価格(税別)と販売目標は、20kWhの大型モデルが2000万円からで年間100台、5kWhの小型モデルが252万円で年間1000台。

 電力を供給できる時間の目安は以下の通り。

 20kWhの大型モデルは、停電に備えて電力を確保する場合(TV会議システム×24時間、電話・通信機器×24時間、パソコン×24時間、照明×12時間)、約3日間分の容量に相当する。また、大型モデルでは充電用に10kWの太陽光パネル(1日の発電量約28kWh)を接続可能である。

 5kWhの小型モデルは、小規模オフィスにおける重要業務の継続に必要な最小限の電力(ノートPC×4台、LED照明×4個、ハブ×1台、サーバー×1台)で、約7時間分に相当する。