写真1●マーク・ハード社長
写真1●マーク・ハード社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●業界トレンドの例
写真2●業界トレンドの例
[画像のクリックで拡大表示]

 2013年9月23日、2日目を迎えた「Oracle OpenWorld San Francisco 2013」の基調講演に立ったマーク・ハード社長は、ビッグデータ活用を中心に、業界トレンドや同社戦略を披露。「古いアプリの維持コストを削減し、新しいことに投資を振り向けよう」と呼びかけた(写真1)。

 ハード社長はまず、IOT(Internet of Things)とモバイル、ソーシャルという三つの業界トレンドに言及(写真2)。“モノのインターネット”と称されるIOTの進展で、センサーなどを通じて膨大なデータが生み出されていることを紹介。モバイル機器の普及により、ユーザーは好きな場所でデータを使うようになってきたと説明した。

 ソーシャルについては、顧客対応の変化を例に挙げ、その影響力の大きさを指摘した。「ある消費者が製品やサービスへの不満をTwitterでつぶやくことで、その会社にとっては大きな打撃になる」(ハード社長)。

 こうした新たなトレンドが出てくる一方で、「アプリケーションは古いまま」(ハード社長)。15年も20年も前に作ったアプリが、今も使われているという。ハード社長は、「古いアプリの維持コストを減らさないと、新しいことが出来ない」と話す。コスト削減に役立つのが、最新のITや製品だ。「例えば、DWHで1テラバイトのデータを処理するのに7000円かかる。例えばオラクル製品の活用でDWHが100倍速くなれば、コストは100分の1になる計算だ」(ハード社長)。