写真1●Database Backup Logging Recovery Appliance
写真1●Database Backup Logging Recovery Appliance
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写真2●従来のバックアップアプライアンスの課題
写真2●従来のバックアップアプライアンスの課題
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写真3●新製品の概要
写真3●新製品の概要
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 「DBのバックアップに特化した、これまでにない製品」。同社のラリー・エリソンCEOは「Oracle OpenWorld San Francisco 2013」の基調講演の中で、新製品「Database Backup Logging Recovery Appliance」をこう紹介した(写真1)。自らが“名づけ親”となった製品名にあるように、「キーワードはロギングとリカバリーだ」(エリソンCEO)。

 製品開発の背景としてエリソンCEOは、これまであったバックアップアプライアンスは「対象はファイルであり、DB向けに設計されたものではなかった」と指摘。そのためにリストア時、戻そうとした時点のデータが欠落していたなどの課題があったという(写真2)。

 これに対してDatabase Backup Logging Recovery Applianceは、DBから送られてきた更新ログを格納しておく。エリソンCEOは「任意の時点にDBの状態を戻す、ポイントタイムのリカバリーを実現する」と話す(写真3)。変更分のみを転送するので処理が軽く、数多くのDBをバックアップ対象にできるし、アプライアンスを遠隔地に配置することも可能だという。エリソンCEOは「Oracle Public Cloudのオプションサービスとしても提供したい」と語った。