グリーブースでは、スマホアプリの海外展開を進めるゲームメーカーの事業責任者によるトークセッション「スマホアプリ必勝戦略!グリー・ポケラボ・セガネットワークスの世界戦の戦い方」を開催。グリーのネィティブ事業本部ネイティブゲーム事業統括部長 荒木英士氏、ポケラボ代表取締役社長 前田悠太氏、セガネットワークの代表取締役社長CEO 里見治紀氏が参加。モデレーターは日経BP社、日経エンタテインメント!編集委員 日経BPヒット総合研究所 上席研究員 品田英雄氏がつとめた。

グリー・ポケラボ・セガネットワークスの海外展開に関する責任者が列席。きわどい質問も飛びだした
グリー・ポケラボ・セガネットワークスの海外展開に関する責任者が列席。きわどい質問も飛びだした
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 なお、グリーはポケラボを買収した親会社にあたる。また、ポケラボとセガネットワークはスマホ向けアプリの共同開発・展開を進める合弁会社「SPG labo」にて協業関係にある。ポケラボを中心に関係のある3社の海外事業責任者がそろった形だ。

 最初にモデレーターの品田氏が、グリーの調査データをもとに海外モバイルゲーム市場が2016年には230億ドル規模になるという予測を紹介。そのうえで、海外市場の攻略方法についてのセッションが開始された。

モバイルゲームの海外市場は、2016年に230億ドルと今後大幅に伸びる余地があるとい
モバイルゲームの海外市場は、2016年に230億ドルと今後大幅に伸びる余地があるという
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 グリーの荒木氏は国によって異なるiPhoneやAndroidに加えてメッセンジャーアプリなどのシェアの調査と、日本と違って海外では主人公がスーパースターであったりネィティブアプリのほうが支持されるといった見せ方の部分が重要とした。

 実際に、これらの点をキャッチアップすることで、8カ月前までは不振だった海外事業の売上高が大幅に伸びつつあるという。そのうえで、ゲームデザイン自体については差が少ないと指摘した。ポケラボの前田氏は日本のソーシャルゲームで当たり前の合成や強化といった要素に説明が必要な点や、やはり現地の文化の理解が必要という。セガネットワークの里見氏は、アメリカでヒットしたタイトルをイギリスでリリースし、さらにヨーロッパへ広げるパターンが当たりやすいという見解を示した。

グリー株式会社ネィティブ事業本部ネイティブゲーム事業統括部長 荒木英士氏
グリー株式会社ネィティブ事業本部ネイティブゲーム事業統括部長 荒木英士氏
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