エフエム東京(FM東京)は2013年9月20日、V-Lowマルチメディア放送受信に対応したスマートフォンを、シャープの協力を得て試作開発したと発表した。10月1日~5日幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2013で展示して、FM東京のブース内でV-Lowマルチメディア放送の受信デモを行う。

 この試作端末は、V-Lowマルチメディア放送の技術方式であるISDB-Tsb方式に対応しており、V-Low帯(90M~108MHz)の受信が可能。既存端末をベースとして主要部品はそのまま使用、周波数特性などの変更を行い実現したという。受信アンテナはワンセグなどのアンテナサイズ(14cm)と同等で、ワンセグより周波数の低いV-Lowマルチメディア放送が受信できる。この端末を用いて福岡地区のV-Lowマルチメディア放送実証実験で受信実験を行い、想定のサービスエリアと同等な範囲で受信に成功したという。

 FM東京は引き続き、端末メーカーと協力し、2014年の商品化を目指して開発を進めるとしている。

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