新製品発表会で説明するトレンドマイクロの大三川彰彦取締役副社長(右)とグローバルコンシューマ事業戦略担当兼コンシューマビジネス統括本部長の大場章弘氏
新製品発表会で説明するトレンドマイクロの大三川彰彦取締役副社長(右)とグローバルコンシューマ事業戦略担当兼コンシューマビジネス統括本部長の大場章弘氏
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「ウイルスバスター クラウド」の「保険&デジタルライフサポート」付きパッケージ
「ウイルスバスター クラウド」の「保険&デジタルライフサポート」付きパッケージ
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 トレンドマイクロは2013年9月19日、一般消費者向けセキュリティソフトの新版「ウイルスバスター クラウド」(Windows、OS X用)と「ウイルスバスター モバイル」(Androidスマートフォン/タブレット用)を直販サイトで発売した。同時に、従来版の利用者は無償アップデートを利用できるようになった。店頭販売は10月3日から始める。

 ウイルスバスター クラウドは、従来版(関連記事)から主にプライバシー関連機能を強化した。「プライバシー設定チェッカー」機能で、FacebookとTwitter、Google+のプライバシー設定を検知し、不用意な情報公開を未然に防げる。「保険&デジタルライフサポート」付きのソフトを購入すると、LINEなども含めたSNSの使い方やプライバシー設定について電話・メール相談で具体的なアドバイスを受けられる。

 さらに処理速度の向上を図った。コンピュータウイルスや不正プログラムを検知する「リアルタイムスキャン」の検索時間は、従来版に比べて最大16.9%短縮されるという。

 ウイルスバスター クラウドの直販価格は、1年間利用できるライセンス(1年版)のパッケージ版が5980円、3年版は1万2800円。ダウンロード版は1年版が4980円、2年版が8980円、3年版が1万1800円。「保険&デジタルライフサポート」付きのダウンロード版は1年版が7680円、2年版が1万3180円、3年版が1万7680円。

 対応OSはWindows 8/8 Pro/8.1/7/Vista/XPとOS X 10.7/10.8。10月18日にリリースされるWindows 8.1にも対応しているが、8.1の「Internet Explorer 11」で初期設定されている「拡張保護モード」を無効にする設定変更が必要である。

 Windows XPは2014年4月に日本マイクロソフトによるサポートが終了する。企業向けウイルスバスターについて、トレンドマイクロは独自に延長サポートの方針を発表している(関連記事)。大三川彰彦取締役副社長は「一般消費者向け製品についても、延長サポートを検討しており、近々発表できると思う。おおまかな方向性は企業向けと同じだが、2014年4月以降は一部の機能が制限される形になる」と述べた。