写真1●ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)代表取締役社長 兼 グループCEOのアンドリュー・ハウス氏
写真1●ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)代表取締役社長 兼 グループCEOのアンドリュー・ハウス氏
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 「PlayStation4(PS4)の開発の目的の一つは、サードパーティによる開発のしやすさ」。基調講演でこう語ったのは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)代表取締役社長 兼 グループCEOのアンドリュー・ハウス氏だ(写真1)。続いて登壇した、同社SVP 兼 第一事業部 事業部長の伊藤雅康氏も「PS4はデベロッパーフレンドリー。クリエイターのためのプラットフォームを作り上げた」と語り、PS4が開発者を重視して開発したコンピュータ・プラットフォームであることを強調した。

 開発者重視の例として挙げたのが、パソコン・アーキテクチャと汎用CPU、GPUの採用や内蔵メモリーの増設(写真2)。内蔵メモリーについては、当初4Gバイトの搭載を予定していたところを「没入感のあるタイトルを作るために、もっとメモリーが欲しい」という開発者の声を聞いて8Gバイトにしたという。

写真2●PS4では、パソコンのアーキテクチャと汎用のCPU、GPUを採用
写真2●PS4では、パソコンのアーキテクチャと汎用のCPU、GPUを採用
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 この背景には、PS4のリード・システム・アーキテクトとして、クリエイターのマーク・サーニー氏を迎えたことがある。ハードウエアにも詳しいサーニー氏は、ゲーム制作者が必要とするものをSCE側に指南したという。PS4の開発においては、世界中の開発者ネットワークを駆使し、システムの妥当性を随時確認しながら進めた。