写真●Windows 8.1のパッケージ
写真●Windows 8.1のパッケージ
[画像のクリックで拡大表示]

 米Microsoftは現地時間2013年9月17日、「Windows 8」の改良版となる「Windows 8.1」の提供について詳細を発表した。Windows 8より古いOSを使用しているユーザーは、希望小売価格119.99ドル(米国の場合)で購入できる。上位エディションの「Windows 8.1 Pro」は希望小売価格199.99ドル(米国の場合)で入手可能。

 Windows 8.1はニュージーランド時間の10月18日に、Windows 8および「Windows RT」の全ユーザーを対象に、「Windows Store」を通じて無償提供を開始する予定となっている。

 有償のWindows 8.1は、「Windows.com」からダウンロードするか、小売販売店でDVDパッケージとして購入可能。Windowsの旧バージョンを使用していなくてもインストール可能な完全版のソフトウエアで提供する。自分で最初からパソコンを構築したい人、仮想マシン環境やパーティション分割したドライブにWindows 8.1を入れたい人など、「特定の技術的事情のあるユーザーへの対応も広がる」としている。

 「Windows 7」ユーザーは、Windows 8.1にアップグレードした場合、ファイルは維持されるが「Microsoft Office」などのデスクトップアプリケーションは再インストールする必要がある。「Windows XP」「Windows Vista」ユーザーに対しては、Microsoftは「Windows 8.1はこれらOSを搭載したデバイス向けに設計されていない」とした上で、Windows 8.1にアップグレードするのであれば、ダウンロードではなくDVDパッケージを購入し、DVDから起動してインストールすることを勧めている。事前にファイルや設定、プログラムなどのバックアップをとり、再インストールする必要がある。

 また、今年Windows 8.1搭載端末を購入したユーザーには、Windows 8.1 Proにメディアセンター機能「Windows Media Center」を追加した「Windows 8.1 Pro Pack」を希望小売価格99.99ドル(米国の場合)で提供する。

 このほか同社は、ボリュームライセンスを含む企業向けエディション「Windows 8.1 Enterprise」の製造段階(RTM:Release to Manufacturing)版を開発者向けサービス「MSDN」とIT技術者支援サービス「TechNet」の加入者に同日公開したことを明らかにした。Windows 8.1、Windows 8.1 Pro、および「Windows Server 2012 R2」のRTM版は9月9日より開発者およびIT技術者向けに配布している(関連記事:Microsoft、方針を変更し「Windows 8.1」のRTM版を開発者/IT技術者に提供)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]