米ヒューレット・パッカード プリンティング&パーソナルシステムズ ビジネスPCソリューションズ 上級副社長兼ゼネラル・マネージャーのエンリケ・ロレス氏
米ヒューレット・パッカード プリンティング&パーソナルシステムズ ビジネスPCソリューションズ 上級副社長兼ゼネラル・マネージャーのエンリケ・ロレス氏
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 米ヒューレット・パッカード(HP)のエンリケ・ロレス上級副社長は2013年9月12日、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が開催した説明会の席上、法人向けの新しいセキュリティサービスを2014年に開始することを明らかにした。ハードウエアレベルでのウイルス対策や紛失盗難対策、パソコンの管理などを可能にする。

 ロレス氏は法人向けパソコン事業のワールドワイドの責任者。同社プリンティング&パーソナルシステムズ ビジネスPCソリューションズの上級副社長兼ゼネラル・マネージャーを務める。

 同氏は、同社における法人向けパソコン事業の戦略を解説した。戦略は以下の6種類。

 (1)システム管理者ではなく、エンドユーザー(従業員)が魅力を感じる製品を提供する、(2)モバイルやハイブリッドデバイスを充実させて幅広いポートフォリオを展開する、(3)複数のクライアントOSを利用できるソリューションやエコシステムを提供する、(4)セキュリティおよび管理のソリューションを強化する、(5)遠隔地からの協業を容易にする先進的なソリューションを提供する、(6)パソコン利用の最適化などを行うプレミアムサービスを提供する。

 これらのうち、セキュリティおよび管理のソリューションの強化に関連した新サービスについても明らかにした。新サービスの特徴は、パソコンに統合した特定のハードウエアと、インストールしたソフトウエアの両方を使って、パソコンのセキュリティ対策や管理を行う点だ。

 例えば、ウイルスの侵入や不正アクセスを遮断できるという。紛失盗難対策機能も備える。特定の建物から持ち出されたら、パソコンをロックして使用できないようにするといった使い方ができるとする。システム管理者が、パソコンの現在地を調べたり、遠隔からパソコンをロックしたりすることも可能だという。新サービスはさまざまな機能を備えるが、ユーザー企業は利用したい機能だけを選択できる。

 今回明らかにしたのは概要だけで、上記以上の詳細については明らかにしていない。ロレス氏は、「新サービスを利用すれば、管理者は、従業員が利用しているデバイスを容易に保護できるようになる」と、導入や利用の容易さを強調した。新サービスは2014年に開始予定。国内でも提供される。