ソニーモバイルコミュニケーションズは2013年9月13日、4日にドイツ・ベルリンで発表されたスマートフォンのフラッグシップ機「Xperia Z1」(写真1)の実機を国内で初披露した(関連記事1:ソニーモバイルがGレンズ搭載5インチフルHD対応の「Xperia Z1」発表、日本でも展開予定、関連記事2:ソニーがベルリンでXperia Z1や最新Windowsタブレットなど一挙発表)。フルHD対応の5インチディスプレイを搭載する。国内で発売される予定だが、発売日などは今後携帯電話事業者から発表される予定である。

写真1●ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z1」
写真1●ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z1」
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写真2●Xperia Z1を手にするソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役社長 兼 CEOの鈴木国正氏
写真2●Xperia Z1を手にするソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役社長 兼 CEOの鈴木国正氏
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 同社代表取締役社長 兼 CEOの鈴木国正氏(写真2)は、Xperia Z1をソニーの力を結集したスマートフォンであると説明。(1)カメラや映像、オーディオ関連のコアテクノロジー、(2)ローカルとクラウドの音楽や映像などのコンテンツがシームレスにつながる同社独自のサービス/アプリケーション、(3)ソニーの様々な製品との連携を実現するエコシステム――の3つを合わせたものをソニーの総合力であるとし、「その第一歩がXperia Z1である」(鈴木社長)とした。

写真3●ソニーのデジカメが採用する技術を搭載
写真3●ソニーのデジカメが採用する技術を搭載
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 特にXperia Z1はカメラ機能を重視したスマートフォンであり、鈴木社長は「カメラからスマホを再定義する」といった表現でXperia Z1を紹介。実際、Xperai Z1のカメラ機能はソニーのコンパクトデジカメにも匹敵する機能と性能を備えるのが特徴である。採用する技術はいずれもソニーのデジカメが搭載するものを導入した(写真3)。背面のレンズは「Gレンズ」で、F2.0、広角27mm相当の薄型非球面レンズを採用。CMOSセンサーは2.3分の1型で約2000万画素の「Exmor RS for mobile」、さらに信号処理エンジンとしてこちらもスマートフォン初となる「BIONZ for mobile」を搭載する。

 おもな仕様を表1にまとめた。右は比較のため掲載した「Xperia Z」の仕様である。

表1●Xperia Z1のおもな仕様(左)、比較のために示したXperia Zの仕様(右)
 Xperai Z1Xperia Z
メインチップMSM8974 2.2GHz クアッドコアAPQ8064 1.5GHz クアッドコア
防水・防塵IPX5/8、IP5XIPX5/7、IP5X
電池容量3000mAh(内蔵型)2330mAh(内蔵型)
ディスプレイ5.0インチ、1080×1920(フルHD)、“TRILUMINOS display for mobile”5.0インチ、1080×1920(フルHD)、“Reality Display”
NFC
カメラ(メイン/サブ)約2070万画素/約220万画素約1310万画素/約220万画素
メモリー/内蔵ストレージ2GB/16GB2GB/16GB
OSAndroid 4.2.2Android 4.1
外形寸法144.4×73.9×8.5mm139×71×7.9mm
重量170g146g
写真4●“レンズスタイルカメラ”「DSC-QX10」
写真4●“レンズスタイルカメラ”「DSC-QX10」
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 なお、9月14日から29日まで都内の銀座 ソニービルでXperia Z1の実機を展示し、実際に試せるイベントを開催する。会場にはソニーが12日に国内で発表した“レンズスタイルカメラ”「DSC-QX100」「DSC-QX10」(写真4)の実機も展示。これらも実際に試せる(関連記事:スマホが“高性能”“高倍率ズーム”カメラに、ソニーがレンズスタイルカメラを10月発売)。