米MicrosoftがモバイルOS「Windows Phone」向けに、米Appleの「Siri」のような音声アシスタント機能をテストしているらしいと、Windows Phone関連の情報サイトコミュニティーの間で話題になっている。

 米ZDNetが得た情報によると、テスト中の音声アシスタント機能は、ユーザーが音声によってより自然なコミュニケーションでスマートフォンとやりとりできるようにするもので、Windows Phone、Windows、Xbox Oneの将来版における機能および体験の中核となる。

 MicrosoftのSteve Ballmer最高経営責任者(CEO)は組織再編に関する7月の戦略メモで、同社が今後「service-enabled shell(各種機能に対応したシェル)」を搭載したデバイス群に取り組むことに言及し、「そのシェルは基本的な機能すべてをネイティブでサポートし、ユーザーの要求にすばやく応え、さらにユーザーが命じる前にユーザーの望んでいることを予測する」と説明したという。

 米メディアやコミュニティーでは問題の音声アシスタント機能を「Cortana」と呼んでいる。Cortanaは、Microsoftの人気ゲーム「Halo」シリーズに登場する人工知能(AI)キャラクターの名前だ。6月にリークした「Windows Phone 8.1」の早期ビルドのスクリーンショットでは、アプリケーションリストに「zCortana」(「z」はテストビルドを意味する)という名前が表示されていたが、その時点ではほとんど注意を払う者はいなかった。

 また、別の米メディア(Verge)は、新たに入手したというCortanaのスクリーンショットを掲載し、Cortanaから天気予報、通知、カレンダーを呼び出すテストの画面のようだとしている。同メディアは、2014年前半に公開予定とされているWindows Phone 8.1に、Cortanaが搭載されると予測している。