TISは2013年9月12日、ASEAN向けにSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型のeラーニングサービスを手掛けることを発表した。10月1日に提供を開始する。主に現地に進出する日系企業に売り込み、2016年3月までに50社以上の導入を目指す。ASEANでは、現地社員の流動性が高い。新たに採用した社員向けに、低コストで研修を施したいというニーズに応える。

 新サービスの名称は「楽々てすと君@CBKB」。TISがインドネシアで展開するIaaS(インフラストラクチュア・アズ・ア・サービス)型クラウドサービス「Cloud Berkembang」上に(関連記事)、同社のeラーニングツールである「楽々てすと君」を搭載し、ネットワーク経由で使えるようにした。日系企業の現地法人は、IT専門の担当者を置かないケースが少なくない。インターネットさえあれば利用可能なクラウド型での提供が有利と判断した。同サービスはUnicodeに対応しており、研修コンテンツを現地語で表示できる。

 楽々てすと君@CBKBは、TISのASEAN統括拠点である「TISI(シンガポール)」及び現地パートナーが窓口となり、販売する。導入期間は最短で1週間。利用には月額基本料とユーザー利用料が必要だ。月額基本料は300ドル、ユーザー利用料は1人当たり最大で月額3ドルとなる。