写真●ぷらっとホームの「OpenBlocks A7」
写真●ぷらっとホームの「OpenBlocks A7」
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 ぷらっとホームは2013年9月12日、ARMコアCPUを採用した手のひら大の小型サーバー「OpenBlocks Aファミリ」の新モデル「OpenBlocks A7」の販売を始めた。センサーネットワークなどM2M市場の需要増を見込み、LANケーブルで電力を供給するPoE(Power over Ethernet)に対応。設置の柔軟性や高温環境における信頼性を高めている。価格は4万3890円から。

 OpenBlocks A7は、従来機「OpenBlocks A6」の基本仕様と拡張性を向上させた上位機。メモリーは512Mバイトから1Gバイトに、OSを格納するフラッシュROMは64Mバイトから256Mバイトにそれぞれ増量した。LANポートとUSBポートもそれぞれ1から2に倍増させ、LANについては1ポートをPoE対応とした。

 主な仕様は以下の通り。CPUがシングルコアのMarvell ARMADA 310、メモリーが1GバイトのDDR3 SDRAM。256バイト容量のNANDフラッシュメモリーをオンボードで搭載する。LinuxディストリビューションとしてDebianを書き込み済み。リポジトリーはDebian標準のサイトを利用する。

 外部インタフェースは1000BASE-T×2、USB 2.0×2、シリアル×2(1ポートはコンソール用)。旧モデルOpenBlocks 600のユーザーの乗り換え需要を考慮し、同モデルと共通のポート配置としてケーブル配線を再設計する手間が生じないようにしている。オプションで、SATA2接続のハーフスリムまたは2.5型のSSD、3G通信モジュール(W-CDMA、GSM、GPRS)、RS-485インタフェースの増設が可能。

 消費電力はアイドル時6.6W(A6は4.5W)、高負荷時7.7W(同5.5W)。電源は5VのACアダプターまたはPoE。外形寸法は幅81×奥行き133.5×高さ32mm。