米IBMは現地時間2013年9月11日、顧客サポートのアウトソーシング事業を約5億500万ドルで米SYNNEXに売却することで両社が最終合意したと発表した。規制当局などの承認を得たのち、数カ月以内に手続きを完了する予定。

 SYNNEXは約4億3000万ドルの現金と、7500万ドル相当の株式をIBMに支払う。手続き完了後、SYNNEXは買収したアウトソーシング事業を、100%子会社のConcentrixに統合する。

 合意の一環として、SYNNEXとIBMは複数年の提携を結び、ConcentrixはIBMの戦略的事業パートナーとなる。またIBMはSYNNEXの一部株式を取得する。

 IBMは同売却により、利益性の高い事業への注力を強化する。同社は昨年、POSシステムを手掛ける小売り向け事業を東芝テックに売却した(関連記事:東芝テック、米IBMの小売り向けシステム事業を買収)。また今年4月には、x86サーバー部門の売却について中国の聯想集団(Lenovo Group)と交渉していると報じられた(関連記事:IBMがx86サーバー部門の売却をレノボと交渉中、米メディアの報道)。

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