米IDCは現地時間2013年9月11日、パソコン、タブレット端末、スマートフォンを合わせた「スマートコネクテッドデバイス」市場に関する調査結果を公表した。これらの2013年における世界総出荷台数は、前年比27.8%増の15億5600万台となる見通し。市場をけん引するのはスマートフォンとタブレット端末で、このうちタブレットの出荷台数は第4四半期(10~12月期)に初めてパソコン(デスクトップおよびノートパソコン)を上回るとIDCは予測している。年間を通して見るとパソコンの出荷台数は依然としてタブレットよりも多い。だが、タブレットは今後も伸び続け、2015年には年間出荷台数でもパソコンを上回るという。

 一方2013年におけるスマートフォンの出荷台数は10億1320万台で、2015年には14億台を超える見込み。スマートコネクテッドデバイス全体に占めるスマートフォンの割合は、2013年の65.1%から2015年は69%に上昇するとIDCは見ている。

 スマートコネクテッドデバイスの2013年における推計出荷金額は、前年比10.6%増の6224億ドル。このうち、350ドルを下回るスマートフォンやタブレットの合計出荷金額は約68%にあたる4231億ドルとなる。「スマートフォンとタブレットの市場に飽和の初期兆候が表れている中、低価格端末が市場を大きく変えていく」とIDCのアナリスト、Megha Saini氏は述べている。

 スマートコネクテッドデバイス全体におけるそれぞれの出荷台数比率を見ると、2012年時点ではパソコンが28.7%、タブレットが11.8%、スマートフォンが59.5%だった。これが2017年にはパソコンが13%、 タブレットが16.5%、スマートフォンが70.5%になるとIDCは予測している。

[発表資料へ]