写真1●IBM NeXtScale n1200 エンクロージャー
写真1●IBM NeXtScale n1200 エンクロージャー
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写真2●IBM NeXtScale nx360 M4
写真2●IBM NeXtScale nx360 M4
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 日本IBMは2013年9月11日、PCサーバー「IBM System x」シリーズの新ラインアップ「IBM NeXtScale System」を発売した。クラウドサービス事業者など、大規模なデーセンターを運用する事業者をターゲットとした製品で、ラック当たりのプロセッサ搭載数を従来の製品より大幅に増やしたり、LANケーブルの付け替えなどのメンテナンス作業を容易にしたりしている。

 価格は最小構成時126万円(税別)。10月28日に出荷を開始する。

 「IBM NeXtScale System」は、19インチ標準ラックに搭載可能な6Uサイズの「IBM NeXtScale n1200 エンクロージャー」(写真1)に、サーバーやストレージといったコンポーネントを格納してシステムを構成する。各コンポーネントは1Uハーフサイズに統一し、用途に合わせたシステム構成が可能だという。同日、同エンクロージャーと併せて、1Uハーフサイズのサーバーである「IBM NeXtScale nx360 M4」も発売した(写真2)。

 nx360 M4は、インテルが同日発表した「Xeon E5-2600 v2」を採用し、一般的な42Uラックであれば最大2016コアを搭載できる(関連記事:インテルがXeon E5-2600 v2を発表)。同社がこれまで販売してきたPCサーバーと比べて、1U当たり3倍のコア数となり、データセンタースペースの削減につながるという。

 また、運用管理者が常にきょう体の前面で作業ができるよう、ネットワークポートやスイッチなどをラック前面に集中させ、メンテナンス作業を容易にしている。