米Cisco Systemsは現地時間2013年9月10日、SSDベンダーの米WHIPTAILを買収する計画を明らかにした。買収総額は約4億1500万ドルにのぼる見込み。2014会計年度第1四半期(2013年8月~10月)に手続きを完了する予定。

 WHIPTAILは2009年に創業した未公開企業。同社製品はデータアクセラレーションを実行するソフトウエアレイヤーを備え、アプリケーションの高速化だけでなく、データへのすばやいアクセスを実現する。

 CiscoはWHIPTAIL買収により、データセンター向け統合システム「Unified Computing System(UCS)」の戦略推進を図る。WHIPTAILのSSDシステムをUCSアーキテクチャに採用し、ハードウエアおよび管理レベルで統合することにより、企業のデータセンター効率化を支援したいとしている。

 買収が成立した場合、WHIPTAILの従業員はCiscoのComputing Systems Product Group部門に統合される。

 Ciscoはこれまでストレージに関して米EMCと手を組んできたが、WHIPTAIL買収でCiscoとEMC間の緊張が高まる可能性があると、米メディア(New York Times)は指摘している。

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