Twitterは現地時間2013年9月9日、モバイル向けの広告ネットワークを手がける新興企業、米MoPubを買収したと発表した。買収後もMoPubはこれまで通り事業を続け、TwitterはMoPubの技術や機能を自社の広告プラットフォームに導入する。米メディアによるとTwitterは3億~4億ドル相当の株式でMoPubを買収した。

 MoPubの創業は2010年で、本社は米カリフォルニア州サンフランシスコ。モバイル向け広告の管理、最適化を手がけるほか、リアルタム入札システムを運営している。同社共同創業者のJim Payne氏は米Googleの元従業員で、Googleが買収した米AdMobの元従業員でもある。

 TwitterのRevenue Product担当バイスプレジデントのKevin Weil氏はMoPubについて、「広告主はリアルタイムで広告を枠を購入でき、広告を即座にユーザーに配信できる。広告主にとっては顧客絞り込みの精度が高まり、顧客にとっては自分の関心事との関連性が高まる」と説明している。

 英Financial Timesによると、この買収はTwitter創業以来の最大規模。MoPubが手がける広告の掲載先は広範囲に広がっており、TwitterはMoPubを通じて初めて自社サービス以外の媒体の広告を手がけることになる。2014年初めにも新規株式公開(IPO)すると言われている同社は収益拡大を図り、その準備を進めているとFinancial Timesは伝えている。

[Twitterのブログ記事]
[MoPubのブログ記事]