ユーザーインタフェースを一新した「iOS 7」
ユーザーインタフェースを一新した「iOS 7」
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 米Appleは現地時間2013年9月10日、最新モバイルOS「iOS 7」の一般向け公開について明らかにした。9月18日より、ソフトウエアアップデートを無償で実施する。また同日発表したスマートフォンの新機種「iPhone 5s」と廉価版iPhone「iPhone 5c」に搭載される。

 iOS 7は、ユーザーインタフェースを刷新し、200以上の新しい機能を備える。iPhone 5sの64ビットプロセッサの性能を最大限活用するよう、標準アプリケーションをすべて64ビットに対応させた。

 操作性を向上し、画面の下から上に向かって1回スワイプすると「Control Center(コントロールセンター)」が表示され、上から下への1回のスワイプで「Notification Center(通知センター)」が確認できる。通知センターの「Today(今日)」では、その日の予定を一目で把握できる。

 カメラ機能はリアルタイムで写真を加工するフィルターを新たに追加したほか、ビデオや写真、パノラマモードなどをすばやく切り替えられるようになった。撮影した写真は時間と場所に基づいて自動的に整理される。

 強化したマルチタスキングによりアプリケーションの切り替えが向上。「AirDrop」を使って近くにいる人と無線経由でデータを手軽に共有できる。「Safari」ブラウザーはフルスクリーン表示に対応し、ブックマークやタブのデザインを変更した。

 音声アシスタント「Siri」は新しい音声が加わり、検索対象として「Twitter」「Wikipedia」「Bing」を統合した。

 無料のインターネットラジオサービス「iTunes Radio」は、当初は米国で提供する。

 iOS 7は、「iPhone 4」以降、「iPad 2」以降と「iPad mini」、「iPod touch」(第5世代)で利用可能。

 また同社は、新しいiOSデバイスの購入者に対して「iWork」アプリケーション(「Keynotes」「Pages」「Numbers」)および「iMovie」と「iPhoto」を無償にすると発表した。

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