カラフルな5色展開となった「iPhone 5c」。本体カラーに合わせた壁紙も用意されている。
カラフルな5色展開となった「iPhone 5c」。本体カラーに合わせた壁紙も用意されている。
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 アップルは米国時間の9月10日(日本時間の11日未明)、5色展開のiPhone新モデル「iPhone 5c」、64ビットアーキテクチャーの新プロセッサー「A7」を搭載した上位モデル「iPhone 5s」を発表、日本や米国などで9月20日から発売する。日本では、今回からソフトバンクモバイル、KDDI(au)に加え、NTTドコモからも販売されることが明らかになった。両モデルとも、ユーザーインタフェースを一新したiOS 7を搭載する。日本での端末価格や料金体系は、各通信事業者から追って発表される見込みだ。

 「iPhone 5c」は、現行のiPhone 5と同等の性能を持ち、カラフルなプラスチック製のボディーを採用。拡大する世界市場をにらんだ戦略モデルで、従来製品より価格を抑えたのが特徴。16GBと32GBの2モデル構成で、米国での価格は16GBモデルが99ドル、32GBが199ドル(2年間の契約が前提)。本体はホワイト、ピンク、イエロー、ブルー、グリーンの5色展開、シリコーン樹脂製の専用ケースは6色を用意する。

 ディスプレイサイズは現行のiPhone 5と同じ4型(1136×640ドット)。外形寸法は幅59.2×高さ124.4×厚さ8.97mm、重量は132gで、iPhone 5s/5より1.37mm厚く、20g重くなっている。

こちらは6色展開となるiPhone 5c専用ケース。本体カラーとの組み合わせで様々なバリエーションが楽しめる。
こちらは6色展開となるiPhone 5c専用ケース。本体カラーとの組み合わせで様々なバリエーションが楽しめる。
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指紋認証機能の搭載でパスワード不要に

3色展開となった「iPhone 5s」。左からシルバー、ゴールド、スペースグレイ。
3色展開となった「iPhone 5s」。左からシルバー、ゴールド、スペースグレイ。
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 今回から上位モデルとして位置づけられる「iPhone 5s」は、A7プロセッサーの採用により、従来モデルと比べ、CPUとグラフィックス処理が最大2倍高速になったという。「M7」と名付けれたコプロセッサーも搭載、加速度センサーやジャイロスコープ、電子コンパスなどのデータを別途処理することで、これらのデータを活用するアプリを使用している間、CPUの負荷を軽減し、バッテリー消費を抑えるという。

 「Touch ID」と呼ぶ指紋認証機能も搭載した。ホームボタンに触れるだけでユーザーの指紋を認証し、ロックを解除できるようになるほか、iTunes StoreやApp Store、iBookstoreなどでコンテンツを購入する場合も、パスワード等の入力が不要になる。

 ディスプレイサイズはiPhone 5cと同じく4型で、解像度は1136×640ドット。外形寸法と重さもiPhone 5と変わらず、幅58.6×高さ123.8×厚さ7.6mm、112gとなっている。本体カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色展開。16GB/32GB/64GBの3モデル構成で、米国での価格は16GBモデルが199ドル(2年間の契約が前提)から。

ホームボタンに指紋認証センサーを内蔵し、セキュリティ機能と使い勝手を向上させた。
ホームボタンに指紋認証センサーを内蔵し、セキュリティ機能と使い勝手を向上させた。
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「iPhone 5s」用の純正レザーケースも登場。現行のiPhone 5でも利用できる。
「iPhone 5s」用の純正レザーケースも登場。現行のiPhone 5でも利用できる。
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新規購入ユーザーにはアップル製iOSアプリを無料提供

 新端末の発売と併せて、外観デザインを一新し、マルチタスク機能の強化など、200以上の新機能を取り入れた新OS「iOS 7」も米国時間の9月18日から提供を開始する。対応機種はiPhone 4以降、iPad 2以降、iPad mini、第5世代iPod touch。対象ユーザーは無料でアップデートできる。

 このほか、アップル製の「Pages」(ワープロ)、「Numbers」(表計算)、「Keynote」(プレゼン)、「iPhoto」(写真管理)、「iMovie」(動画編集)の各アプリを、新たにiOSデバイスを購入したユーザーに対して、無料提供する。

初代iPhoneの登場以来、初めてインタフェースを一新した「iOS 7」。
初代iPhoneの登場以来、初めてインタフェースを一新した「iOS 7」。
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iPad版の印象もご覧の通り、ガラリと変わった。
iPad版の印象もご覧の通り、ガラリと変わった。
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