米AMDは2013年9月9日(現地時間)、米サンフランシスコで記者発表会を開催し、同社の組み込み市場向け製品戦略を説明した。同ビジネスを統括するアルン・イエンガー副社長(Corporate Vice President&General Manager, Embedded)(写真1)は、今後の製品ロードマップを公開(写真2)、2014年には開発コード名“Hierofalcon”(意味はハヤブサの一種、シロハヤブサなど)と呼ぶARMベースのCPUを、ネットワーク機器やデータセンター向けストレージなどの用途に向けて投入することも明らかにした(写真3)。
Hierofalconは、ARMの64bit CPUコアであるCortex A-57を最大8コア構成で搭載したCPUであり、10ギガビットイーサネット機能やPCI Express 3.0インタフェースなどを統合したSoCとなる。消費電力は15~30Wがターゲットとなり、動作周波数は最大2GHzとなる見通し。また、デュアルチャネルDDR3/DDR4メモリーインタフェースに対応するとともに、ECCもサポートする。AMDは同CPUを2014年第2四半期にサンプル出荷を開始し、同年後半に量産を開始する計画だ。