インターネットイニシアティブ(IIJ)、インテック、ワコムの3社は2013年9月10日、ITコンサルティングなどを手がけるシグマクシスへ資本参加した。IIJとインテックはシグマクシスの株式の10%強を取得。ワコムは5%程度取得したとみられる。各社とも取得金額は公表していない。シグマクシスの株式はこれまで三菱商事が70%、投資会社のRHJインターナショナルが20%強所有していた。

 IIJは今回の資本参加によって「シグマクシスが持つ案件のインフラ構築などを担うことで、顧客を増やしていきたい」(広報担当者)と説明。「既に営業ベースでは一緒に活動を始めている」(同)という。一方のインテックは、「これまでシグマクシスとの協業はなかったが今後、具体的に話をしていきたい」(同)とする。シグマクシスがコンサルティングを手がける案件のうち、実際にシステム構築が必要なものについて、インテックが手がけるなどといった内容の協業を予定している。

 シグマクシスは2008年5月に日本IBM副社長や日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)社長などを務めた倉重英樹氏が中心となって設立(関連記事:成功報酬型コンサル会社で業界に一石)。三菱商事のノウハウとITを生かした新ビジネスの創出支援や、成果報酬型を打ち出すなど、ビジネスやIT戦略立案に関するコンサルティングサービスを提供している。インテックは、「今回の資本参加は三菱商事からの打診がきっかけになった」(広報担当者)としている。