写真●「法人向けスマートフォン(仮称)」(富士通製)のイメージ
写真●「法人向けスマートフォン(仮称)」(富士通製)のイメージ
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 NTTドコモは2013年9月10日、企業利用に特化した「法人向けスマートフォン(仮)」を12月~2014年1月の間に投入すると発表した。電話やメールなどの基本機能を使いやすくし、月2980円のパケット定額料金「Xiパケ・ホーダイ for ビジネス」を設けたのが特徴。端末価格は新規契約で1万円弱(2年契約時の実質負担額)、機種変更で2万円台前半(同)となる見通しである。

 法人向けスマートフォン(仮)は富士通製(写真)。約4.3型液晶に動作周波数1.7GHzのクアッドコアCPU(米クアルコム製のSnapdragon「APQ8064T」)、2500mAhの大容量バッテリー、カメラ(外側が約810万画素、内側が約130万画素)、無線LAN機能(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)などを搭載。防水(IPX5/8)・防塵(IP5X)対応とする。

 専用のUI(ユーザーインタフェース)を採用してフィーチャーフォンに慣れたユーザーが直感的に使えるようにした。ホーム画面で電話やメールの着信をすぐに確認でき、左右のスワイプで履歴を表示する。Microsoft Exchangeサーバーと連携したメールやスケジュール確認、紛失・盗難時の遠隔ロックや初期化、端末データ(microSDカードを含む)の暗号化など豊富な機能を備える。指先だけで画面ロックを解除できる「スマート指紋センサー」、パスワード管理アプリ「パスワードマネージャー」、通話の自動録音機能なども付けた。

 月2980円で利用できるデータ通信量は、1カ月当たり500Mバイトまで。同容量を超えた場合は当月末まで送受信速度が最大128kビット/秒に制限され、追加料金(2Gバイトごとに2625円)を支払えば解除できる。OSはAndroid 4.2を搭載するが、Googleアカウントの設定は不要。Google Playからアプリのダウンロードも不可となっている。