写真●まいと~くFAX Centerに含まれるUSB接続型ファクスモデムの外観(INS64×2回線を収容するモデル「VS-412MB」)
写真●まいと~くFAX Centerに含まれるUSB接続型ファクスモデムの外観(INS64×2回線を収容するモデル「VS-412MB」)
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 インターコムは2013年9月9日、最大72回線まで拡張できる大規模ファクスサーバーソフト「まいと~くFAX Center」のラインアップを拡張し、外付け型のファクスモデム装置(写真)をセットにしたパッケージを用意すると発表した。2013年11月に出荷する。従来は内蔵型(PCI拡張カード)のファクスモデムしか用意していなかったが、これを外付け型とすることで導入/展開を容易にした。

 まいと~くFAX Centerは、電話回線とファクスモデムを用いたファクスの送受信をPCサーバーから実行/制御するソフトである(関連記事)。オフィス文書をファクス送信したり、受信したファクス画像をTIFF/PDFに保存したりできる。さらに、APIライブラリーを外部の業務アプリケーションに組み込めば、手書き帳票によるEDI(電子データ交換)システムなどを開発できるようになる(開発言語はVisual Basic/Visual C#)。ファクス規格はG3およびスーパーG3(G4には非対応)。

 同社のファクスサーバー製品には、中規模向け(2~8回線)の「まいと~くFAX Server」(ソフトウエア製品。別途ファクスモデムが必要)と、大規模向け(最大3サーバー72回線)の「まいと~くFAX Center」(ソフトウエアとファクスモデムのセットパッケージ)がある。今回、大規模向けのまいと~く FAX Centerについてラインアップを拡張し、セットとなるファクスモデムの選択肢を増やした形である。

PCIカード型に加えてUSB外付けボックス型のファクスモデムを用意

 従来、まいと~くFAX Centerでは、ファクスモデムとしてPCサーバーに内蔵するPCI拡張カード型のものに限って提供してきた。このため、ユーザーによっては、新規導入や回線の拡張が容易ではなかった。これに対して今回、USBケーブルで接続するタイプの外付型のファクスモデム装置「VOISTAGEマルチメディアボックス」(NTTデータ先端技術が開発)を新規に用意した。これにより、簡単に導入/拡張できるようになった。

 外付け型ファクスモデムとのセット価格(5%税込み)は以下の通り。(1)アナログ×4回線を収容するファクスモデム「VS-411MB」とセットで147万円。(2)INSネット64×2回線(Bチャネル×4本)を収容するファクスモデム「VS-412MB」とセットで157万5000円。(3)INSネット1500×1回線(Bチャネル×23本)を収容するファクスモデム「VS-2301MB」とセットで588万円。これらの一方で、PCIカード型ファクスモデムをセットにしたパッケージの価格は、アナログ×4回線を収容する最安価パッケージが131万2500円である。

 なお外付け型ファクスモデム3種類は、いずれも設置面積がB5サイズ(幅135×奥行275.7ミリメートル)。別途ラックマウントキットを用意することで、19インチラック幅に3台を並べて設置できる。高さは、アナログ回線用のVS-411MBとINSネット64用のVS-412MBが1U大(40ミリメートル)で、INSネット1500用のVS-2301MBが2U大(68ミリメートル)となる。