ソニーは2013年9月6日よりドイツ・ベルリンで開催中のIFA 2013にブースを出展し、プレスカンファレンスで発表したフラグシップスマートフォン「Xperia Z1」を展示した(写真1関連記事1関連記事2関連記事3)。

写真1●Xperia Z1
写真1●Xperia Z1
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写真2●IFA 2013のソニーブースでXperia Z1を多数展示
写真2●IFA 2013のソニーブースでXperia Z1を多数展示
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 ソニーブース内には多数のXperia Z1の実機が設置されており、来場者はひっきりなしに手に取って操作を試していた(写真2)。IFA 2013全体でも屈指の注目製品となっている。本記事では実際に使用した印象を中心に紹介する。

カメラアプリが充実、レンズスタイルカメラとの連携も

 Xperia Z1の大きな特徴が、コンパクトデジカメ相当というカメラ性能だ。これに伴い、独自のカメラアプリも充実している。「Timeshift burst」機能は、シャッターボタンを押すだけで61枚の写真を連写。このとき“タイムシフト”の名前の通り、シャッターを切る前後1秒間の写真を記録できるのが特徴だ(写真3)。

 撮影した61枚の写真は、スワイプ操作でコマ送りのように眺めながら、ベストショットを選ぶことができる。このとき端末内には61枚の写真がそのまま保存されるため、あとから再び見返すこともできる。レスポンスは十分に軽快で、実用的な機能という印象だ。

写真3●シャッターを押した前後1秒間に61枚の連写を行う「Timeshift burst」機能<
写真3●シャッターを押した前後1秒間に61枚の連写を行う「Timeshift burst」機能
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写真4●被写体を画像認識し、データベースとのマッチングを行う「Info-eye」機能
写真4●被写体を画像認識し、データベースとのマッチングを行う「Info-eye」機能
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 撮影した写真をクラウド上のデータベースとマッチングし、関連情報を引き出す「Info-eye」機能も面白い(写真4)。画像認識はランドマークや書籍の写真に対応するが、ソニーブースではワインラベルを認識するデモが用意されていた。Xperia Z1でワインラベルを撮影すると、ソニーがクラウド上に用意したワインデータベースとマッチングする。うまくヒットすれば、ワインの説明やワイナリーの場所、ワインに合う料理といった情報を一括して得られる仕組みだ。

 検索時間や精度についてはまだ向上の必要性を感じるものの、スマートフォンの写真とクラウド上のサービスを組み合わせた機能として興味深い。