米Intelは2013年9月5日(ドイツ現地時間)、ベルリンで開催されるIFA 2013に先駆けてプレスカンファレンスを開催し、同社のプロセッサやLTEモデムの最新情報を説明した。
Windows 8.1対応Bay Trailタブレットを紹介
プレスカンファレンスにはIntelのEMEA GM&VPのChristian Morales氏が登壇した。次世代のAtomプラットフォーム「Bay Trail」を搭載したタブレットとして、東芝のEncoreとAndroidタブレットを紹介した(写真1、関連記事)。
Bay Trailではパフォーマンスが2倍に向上。8時間以上のバッテリー持続時間、数週間におよぶスタンバイに対応したタブレットを実現できるという。OSはWindows 8.1およびAndroidに対応する(写真2)。
なお、Intelは9月10日より米国・サンフランシスコにおいて開発者向けのイベント「IDF13」を開催する予定。Bay TrailやSilvermontマイクロアーキテクチャについて、さらなる情報はIDFで発表するとした。
マルチバンドLTEモデムを出荷、対応端末は2014年1月に登場か
LTEモデムについてMorales氏は、2013年2月にスペイン・バルセロナで開催の「Mobile World Congress 2013」で発表した「XMM 7160」(写真3)を改めて紹介した。
Intelによれば、XMM 7160は世界最小かつ最も省電力性に優れたマルチバンドLTEモデムのひとつだとする。消費電力は競合他社より20~30%少なく、チップの大きさは12%小さいという。また、15のLTEバンドに対応しており(写真4)、世界各国でのLTEローミングにワンチップで対応できるのが特徴である。
IntelはXMM7160を端末メーカー向けに既に出荷しており、2014年第1四半期にはこのチップを搭載したデバイスが発売されるとの見通しを語った。