クオリティソフトは2013年9月6日、クライアント管理(IT資産管理/ソフトウエア配布)ソフトの新版「QND Ver.10.1i」を発表、同日販売を開始した。新版では、情報漏えいを防止するための機能強化として、デジタルカメラやスマートフォンとの接続を制御できるようにした。

 QNDは、管理対象のクライアントPCに専用のエージェントソフトを導入して使う、クライアント管理ソフトである。どのようなソフトウエアがインストールされているのか、パッチの適用状況はどうか、ウイルス対策のパターンファイルは最新か、---といった各種のインベントリー(IT資産)情報を収集して管理する。ライセンス違反がないかどうかも分かる。クライアント機に対してパッチなどのソフトウエアを配布して更新する使い方もできる。

 情報漏えいを防止するための外部メディア制御の機能も提供する。具体的には、USBメモリーやCD/DVD/BDドライブなどの外部接続デバイスの使用を禁止できる。これらについて「使用可能」「使用禁止」「読み取り専用」を個々のクライアント機ごとに個別に設定できる。期間を設定して一時的に使用を許可するといった運用もできる。あらかじめ登録しておいたUSBメモリーに限って利用を許可するといった制御も可能である。

デジカメ/スマホとの接続を禁止可能に

 今回の新版では、外部メディア制御を強化し、新たに、デジタルカメラやスマートフォンとの間のファイル転送を禁止し、これらのデバイスを外部接続ストレージとして利用できないようにした。技術的には、これらのデバイスとクライアント機をUSBで接続した際のファイル転送プロトコルである「MTP/PTP」(Media Transfer Protocol/Picture Transfer Protocol)の使用を禁止する。

 QNDの稼働環境は、以下の通り。クライアント機に導入するエージェントソフトの稼働OSは、Windows 98以降の各種Windows、Mac OS 8.6以降のMac OS、各種Linux(Red Hat Enterprise Linux 3/4/5など)、FreeBSD 4.4以降。管理サーバーソフトの稼働OSは、各種Windows Server。

 価格はオープンで、参考価格は、下位エディション「Standard」が100クライアントで年額80万3000円。外部メディア制御やライセンス管理、クライアント操作ログの取得ができる上位エディション「Advance」は、100クライアントで年額120万円。