米Googleは現地時間2013年9月5日、同社の「Chrome」ブラウザーで提供するWebアプリケーションに新タイプが加わったと発表した。Webアプリケーションの速度、セキュリティ、フレキシビリティと、かつてパソコンにインストールして使用したソフトウエアの強力な機能を合わせ持つとしている。

 新タイプの「Chrome Apps」は、インターネットに接続していないオフライン環境にも対応する。タブやボタンなどが表示されないため、ブラウザーを意識せずにアプリケーションに集中できる。ローカルストレージのほか、オンラインストレージ「Google Drive」などWebサービス上のドキュメントや写真、ビデオを使用および保存可能。パソコンにUSBやBluetooth経由で接続されたデバイスも認識する。

 パーミッションの条件が変わらない限り、自動でアップデートが行われ、常に最新版に保たれる。サンドボックスなどChromeの各種セキュリティ機能による保護、複数の端末間での同期も実行される。

 Chrome OSを搭載したノートパソコン(総称「Chromebook」)またはWindwos搭載パソコンのユーザーは、Chrome向けWebアプリケーション配信サービス「Chrome Web Store」の「For your desktop」コレクションから入手できる。Mac OS XおよびLinuxパソコンでも近日中に利用可能にする。

 Googleはまた、Windows対応のアプリケーションランチャー「Chrome App Launcher」をリリースした。Chrome Appsを最初にインストールした際に、自動的にタスクバーに設置される。Chromeを立ち上げなくても、インストール済みのChrome Appsが並んだ小さいウインドウを開いて、即座にアクセスできる。

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