米Wall Street Journal(WSJ)は現地時間2013年9月5日、米Appleが現行の画面サイズよりも大きなiPhoneの市場投入について、検討を始めていると報じた。Appleは、4.8インチから6インチまでのさまざまなサイズについて現在評価を行っているという。

 Appleは現地時間9月10日にカリフォルニア州の本社でイベント開き、iPhone 5の後継モデルと、同社初となるiPhoneの廉価モデルを発表すると見られている。Wall Street Journalによると、現在Appleが評価を行っているのはそれらとは異なる。9月10日に発表される新モデルの画面サイズはいずれもこれまでと同じ4インチだという(関連記事:「iPhone 5S」と「iPhone 5C」お目見えか、Appleが9月10日のイベント招待状を送付)。

 Appleでは2007年にiPhoneの初代機を発売して以来、異なる画面サイズのiPhoneについて協議してきた。これまでもさまざまな製品仕様をテストし、最終段階で設計を変更しているため、現在検討しているものが製品化されるかは分からない。だがWall Street JournalはAppleの製品計画に詳しい人物の話として、ここ最近のAppleは数年前に比べてより積極的に動いていると伝えている。同社はここ数カ月間、大きな画面のiPhoneをテストしているが、特に4.8インチというサイズに関心を抱いているという。

 大画面のスマートフォンは韓国Samsung Electronicsが、5.7インチの「GALAXY Note 3」を発表したばかり(関連記事:Samsung、5.7フルHDディスプレイの「GALAXY Note 3」を発表)。世界のスマートフォン市場でSamsungがシェアを拡大する中、Appleは新たな成長エンジンを模索しており、戦略を変更しつつあるのではないかとWall Street Journalは伝えている。