日本ユニシスは2013年9月5日、海外に進出する日系企業向けIT支援サービスにおいて、百五銀行と業務提携したと発表した。百五銀行の顧客企業向けに日本ユニシスグループのネットマークスが、ITインフラの提供サービスを売り込む。日本ユニシスによると、国内の金融機関がIT企業と提携して、企業の海外進出を支援するのは初めてだという。

 提携の内容は次のとおりだ。日本ユニシスを通じて百五銀行は、自行の顧客企業をネットマークスに紹介する。同社は「海外拠点立ち上げパック」というITインフラの提供サービスを、紹介された企業に対して売り込む。契約が成立すると、百五銀が手数料を受け取る。

 ネットマークスは中国・東南アジアの7カ国に現地法人を構え、アジア地域における製品調達や技術支援に強みを持つ。「海外拠点立ち上げパック」は、日系企業が海外拠点を設立する際に必要なPCやネットワーク、サーバーなどの機器選定から設定、保守までをワンストップで提供するサービス。主に中堅・中小企業を対象とする。

 百五銀行は手数料を得るだけでなく、資金調達以外のサービスを顧客企業に提供し、営業力を強化することが可能だ。一方、日本ユニシスグループにとっては、新たな商談機会を増やせるメリットがある。