写真●EcoLyzer Ver2.1の画面
写真●EcoLyzer Ver2.1の画面
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 日本ノーベルは2013年9月5日、企業の省エネルギー活動を支援するソフトとして、工場やオフィスの環境データ(CO2排出量やエネルギー使用量など)を一元管理するソフトの新版「EcoLyzer Ver2.1」(写真)を発表、同日販売を開始した。10月1日に出荷する。新版では、入力データが正しいかどうかをチェックする機能を追加した。価格は約150万円から。

 環境データは、Web入力フォームか、またはWeb画面からのCSV(カンマ区切り形式)ファイルのアップロードを介して登録する。環境データの推移動向を、部署や拠点など各種の視点で可視化できる。管理データを元に各種の条件を変更して省エネルギー効率やCO2削減量などを試算するシミュレーションも可能である。

 エディション構成は、Standard版とEnterprise版の二つ。Standard版の管理項目は、CO2、エネルギー、これらの原単位。最大拠点数は100拠点。Enterprise版の管理項目は、CO2、エネルギー、産業廃棄物、用水、その他温暖化ガス、これらの原単位。最大拠点数は無制限。稼働環境は、アプリケーションサーバーがTomcat 6.0、データベースがOracle Database 11gまたはMySQL 5.5。

入力データが正しいかどうかをチェック

 新版では、入力データが正しいかどうかをチェックする機能を追加した。

 第一に、入力データにしきい値を設け、これを超えた場合(入力データが誤りであると推定される場合)にアラートを出すようにした。しきい値は、過去の同月実績値を基準として自動的に設定する。

 第二に、データ変更履歴を一覧表示できるようにした。いつ誰がどの項目のデータを何に変えたかをトレースできるようにした。

 第三に、オプションとしてデータ入力の承認機能を用意した。これにより、各拠点のエネルギー使用量のデータを入力する際に、上長や管理部門が承認したデータだけを集計に反映できるようになった。

 新版ではまた、承認機能のほかにも、いくつかのオプション機能を新たに用意した。コスト管理オプションは、エネルギーの使用料や産業廃棄物の排出などにかかる料金を算出する。目標値月別管理オプションは、目標値を月ごとに設定できるようにする。上期などの期中に月単位で目標値を見直すことができるようになる。