写真●米QualcommのWebサイトに掲載された「Qualcomm Toq」
写真●米QualcommのWebサイトに掲載された「Qualcomm Toq」
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 米Qualcommは現地時間2013年9月4日、Androidスマートフォンと連携する腕時計型ウエアラブルデバイス「Qualcomm Toq」を発表した。同社子会社のQualcomm Connected Experiencesを通じて2013年第4四半期に発売する。

 ToqはQualcommの子会社Qualcomm MEMS TechnologiesのMEMS(微小電子機械システム)ディスプレイ「Mirasol」を搭載する。本体に電源オン/オフのボタンは無く、「低電力消費のためバッテリー寿命を気にする必要がない。1度の充電で数日間使用できる」としている。無線充電機能「WiPower LE」を採用し、専用ドックに置くだけで充電が行える。

 Android 4.0.3以降を搭載したスマートフォンの電話受信、新着テキストメッセージ、スケジュールのリマインダーなどの通知を確認できるほか、オプションのBluetooth対応ステレオヘッドフォンと組み合わせて音楽再生も楽しめる。

 また開発者は、Qualcommが提供している「AllJoyn」フレームワークを利用すれば、Toqに対応した通知機能を自社アプリケーションに追加できる。

 米メディア(Bloomberg)が引用したQualcommインターネットサービスおよびイノベーションセンターのプレジデントであるRob Chandhok氏の発言によれば、Toqは米国でのみ、希望小売価格300~350ドルで数量限定で販売するという。

 スマートフォンなどと連携する腕時計型ウエアラブルデバイスとしては、韓国Samsung Electronicsが「GALAXY Gear」を同日発表している。9月25日の販売開始を予定しており、価格は299ドルと報じられている(関連記事:Samsungが腕時計型ウエアラブル端末「GALAXY Gear」を発表、9月25日発売)。

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