写真1●BudgetRunnerの予算入力画面
写真1●BudgetRunnerの予算入力画面
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写真2●BudgetRunnerの予算承認画面
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写真3●BudgetRunnerの承認状況一覧画面
写真3●BudgetRunnerの承認状況一覧画面
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 クロスキャットは2013年9月5日、予算編成システム「BudgetRunner」をオープンソースソフトウエア(OSS)として無償公開した。同社が社内利用のため開発し、クラウドサービスとして有償で提供している「CC-BudgetRunner」の予算編成部分。

 BudgetRunnerは、予算入力、承認、却下(差し戻し)などの機能を備えるWebシステム。月単位で用途ごとに予算を作成できる。「以前はいろいろな部門で入力されたExcelシートを集めて集計、却下した部門にはもう一度Excelシートを送り直して修正させ、また集計し直していた」(クロスキャット 代表取締役社長 井上貴功氏)。システム化を検討したが、本格的なシステムのほとんどは大企業向けで高価だった。自社に必要な機能をシンプルに実装したのがBudgetRunnerである。

 BudgetRunnerはPHPで作成されている。「OSS上に構築されているため、ミドルウエアのライセンス料金も不要」(クロスキャット 法人ビジネス事業部 事業企画推進部 平井明夫氏)。SourceForge.JPからダウンロードできる。

 予算と実績を比較する機能などはBudgetRunnerには含まれていない。「ソースコードは公開しているので、システムの自社開発が可能な中堅企業であれば、今回公開されたOSS版BudgetRunnerを利用することでシステムを構築できる」(平井氏)。システムの自社開発が難しい企業に対しては、OSS版BudgetRunnerをテンプレートとして利用する予算管理システム構築サービスを提供する。またクラウドサービス「CC-BudgetRunner」では予実比較レポート機能を提供している。