写真●左からサーバーワークスの大石良社長とテラスカイの佐藤秀哉社長
写真●左からサーバーワークスの大石良社長とテラスカイの佐藤秀哉社長
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 「Salesforce CRM」などのシステムインテグレーション(SI)を手がけるテラスカイと、「Amazon Web Services(AWS)」のSIを手がけるサーバーワークスが2013年9月4日、資本・業務提携を行うと発表した(写真)。テラスカイがサーバーワークスに34%を、サーバーワークスがテラスカイに10%を出資。SalesforceとAWSを組み合わせたSIを、両社から顧客に提供する。

 テラスカイは、Salesforce CRMやPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)の「Force.com」を使ったシステム構築に強みを持つ。テラスカイの佐藤秀哉社長は提携の目的について、「最近はSalesforceでは実現できない機能を、AWSを使って実装してほしいという顧客の要望が増えていた。AWSを使ったシステム構築に強みを持つサーバーワークスと力を合わせることで、大手のシステムインテグレーターに負けない体制を構築できるようになる」と説明する。

 一方、サーバーワークスの大石良社長は、「既存アプリケーションはハードウエアを更新するタイミングでそのままAWSに移行し、新規アプリケーションはForce.com上に開発するという顧客は多い。テラスカイと協力することで、こういった顧客のニーズに対応できるようになる」と語る。

 今回の資本提携によって、サーバーワークスはテラスカイの持分法適用会社となる。またテラスカイの佐藤社長が、サーバーワークスの取締役に就任する。テラスカイの社員数は120人で、Salesforce CRMやForce.comに精通するエンジニアを100人抱える。サーバーワークスの社員数は34人で、そのほとんどがAWSに精通するエンジニアである。今後は、「AWSに精通したエンジニアを両社合計で100人にまで増やし、3年後には両社で売り上げ50億円を目指す」(テラスカイの佐藤社長)としている。