英Kantar Worldpanel ComTechが、現地時間2013年9月2日にまとめた世界のスマートフォン市場に関する調査結果によると、欧州5カ国を合わせた市場では、米Microsoftの「Windows Phone」のシェアが8.2%となり、過去最高の水準に達した。

 2013年5~7月の期間におけるWindows Phoneのシェアは、フランスでは11.0%、英国で9.2%、ドイツ8.8%、イタリア7.8%、スペイン1.8%だった。またメキシコでのシェアは11.6%となり、Windows Phoneは同国で米Appleの「iOS」を抜いて、初めて第2位のOSとなった。

 Kantar Worldpanel ComTechのDominic Sunneboディレクターによると、Windows Phoneは初めてスマートフォンを買う顧客を取り込むことに成功している。同OS搭載スマートフォン購入者に占めるフィーチャーフォンからの買い替え比率は42%で、これはAndroidやiOSよりも多い。フィンランドNokiaの「Lumia 520」といった低価格の端末が、初めてスマートフォンを購入する人の求める製品と一致しているという(関連記事:[MWC2013]Nokiaが新Windows Phone機「Lumia 720」「Lumia 520」を発表)。

 世界全体で見ると、AndroidとiOSが引き続き市場を支配している。だが、それぞれのOSには地域によって興味深い特徴が見られるという。Androidは欧州と中国で強みを見せ、いずれの市場でも約70%のシェアを持っている。一方iOSは米国に強い。iOSの米国でのシェアは43.4%となり、前年同期から7.8ポイント増えた。iOSは英国、フランス、メキシコでも高い伸びを示している。

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