米Googleが、1年前に米国のスマートウォッチメーカー、WIMM Labsを買収していたと、複数の米メディアが現地時間2013年8月30日に米GigaOMの記事を引用する形で伝えた。

 WIMM Labsは米カリフォルニア州ロスアルトスに拠点を置く企業。2011年にタッチスクリーン搭載の「WIMM One」と呼ぶAndroidベースのスマートウォッチを発売したが、2012年夏に製品の販売を突然中止し、Webサイトで「ある企業と排他的で機密扱いの契約を結んだため」と説明していた。米Bloomberg米The Vergeによると、Googleの広報担当者はメディアの取材に対し同社がWIMM Labsを買収したことを認めた。詳細については述べていないが、GoogleはWIMM Labsの声明があった2012年の夏ごろにWIMM Labsを買収した可能性があるとThe Vergeは伝えている。

 Bloombergによると、WIMM Labsは台湾の製造受託業者である鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry)から出資を受けていた。同社の経営陣には米Intelや米Appleの元幹部が参加している。これら幹部を含むWIMM Labsの従業員は、GoogleのAndroid開発チームに移籍したと見られている。

 スマートウォッチをめぐっては、韓国Samsung Electronicsが9月4日にドイツでイベントを開き「Galaxy Gear」と呼ぶ製品を発表すると伝えられている。またAppleについては、日本を含む各国で「iWatch」の商標登録を出願したとの報道がある(関連記事1関連記事2)。Googleもかねてよりスマートウォッチを開発していると報じられているが、計画の詳細や発表時期などは明らかになっていない。