日経BPコンサルティングは2013年8月30日、国内のスマートフォン普及率が28.2%に達したとの調査結果を発表した。今年7月上旬から中旬にかけての調査で、約1年前の前回調査(18.0%)から10ポイントの増となった。また、携帯電話・スマートフォンを介して行われる購買である「携帯・スマホ流通マネー」の規模が4兆円を突破した。

 普及率はサンプル調査を人口構成に合わせて修正した値で、個人ユーザーのみを対象としている。2010年の4.0%、2011年の9.5%、2012年の18.0%と推移して、今年は3人に1人に迫るまで拡大した。

 性年代別に均等サンプリングした利用率は39.4%で、前回調査(26.2%)から13.2ポイントの増加。特に30歳代以下で急激に高くなっており、男性の15~19歳と女性の15~24歳では60%を超えていた。

 「携帯・スマホ流通マネー」は、オンラインショッピング、ネットオークション、おサイフケータイを使った買い物と乗り物の支払い、ゲーム、動画、電子書籍、アプリ、音楽などのコンテンツ購入などで、携帯電話またはスマートフォンを通じて購入した総額を聞いた。

 その結果、年間総額は推定4兆2213億円で、前回調査(2兆4698億円)比70.9%増と急拡大した。特にオンラインショッピングが2兆1285億円でほぼ半分を占め、前年(1兆1221億円)比89.7%増と大きく伸びている。音楽だけは627億円(前回815億円)と縮小した。

 また、スマートフォンの満足度調査では、ソフトバンクが「総合評価」で調査を開始した2011年から3年連続1位だった。2位がKDDI(au)、3位がNTTドコモで、順位は変わっていない。項目別では、ソフトバンクが「本体価格」で、NTTドコモが「通話品質」「圏外の少なさ」で1位だった。

 調査は、2000年から実施しており14年目(第19回)。全国の男女4400人の回答を集計した。