写真1●DysonDuoのキャンペーンページ
写真1●DysonDuoのキャンペーンページ
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写真2●モータ開発部門の責任者であるエイドリアーノ・ニロ氏(左)。右はファンヒーターを担当するマーティン・ピーク氏
写真2●モータ開発部門の責任者であるエイドリアーノ・ニロ氏(左)。右はファンヒーターを担当するマーティン・ピーク氏
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写真3●吸引力を比較する実験。左側がDC62で右が他社製品
写真3●吸引力を比較する実験。左側がDC62で右が他社製品
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 ダイソン(東京・千代田)は2013年8月30日から、フェイスブックと連動した新製品の試用キャンペーン「DysonDuo(ダイソンデュオ)」を開始した(写真1)。同日に発売したスティック型のコードレス掃除機「ダイソン デジタルスリム DC62」の試用機会を広げ、利用者の声からコードレス掃除機の多様な使い方を探っていく。

 同社は2013年3月に発売したキャニスター型掃除機「DC48」でもフェイスブックを活用したキャンペーン「DysonRelay」を実施(関連記事:ダイソン、新型掃除機の販促にフェイスブックを活用)。5人のチームで順番に試用し、感想をフェイスブックに書き込むものだった。80チームが参加し、2600人だった公式フェイスブックページのファン数が一気に2万5000人以上にまで増えるなどの成果を生んだ。

 そこでコードレス型新製品でも同種の取り組みを行う。DysonDuoでは2人がペアで応募し、「なぜコードレス型掃除機を使いたいか」をフェイスブック上で表明してもらう。

 例えば、母と娘がペアになり、娘が「腰が悪く、コンセントの抜き差しや階段の掃除が大変そうな母に、コードレス掃除機を使ってほしい」といったコメントを書き込む。キャンペーン参加者は、申し込み時のほか、キャンペーンの当選時と試用後に、フェイスブックにコメントすることが試用の条件となる。試用した掃除機はペアに贈呈される。

 掃除機市場におけるスティック型掃除機のシェアは15%前後だが、販売数は年率2ケタで伸びている。小回りが利いて使いやすい半面、吸引力はキャニスター型に劣るため、メインの掃除機とは別に、2台目として購入する人が多かった。ダイソンはDC62がキャニスター型を上回る吸引力を持つことをアピールし、メインの掃除機としての用途を拡大する。

 8月30日の発表会では、モータ開発部門の責任者であるエイドリアーノ・ニロ氏がDC62に搭載した新技術について説明(写真2)。46人のエンジニアを投入して、従来より1.5倍のパワーを持つモーターを開発したことを明かした。また会場の床におがくずをまいて、DC62と別のコードレス掃除機で吸い取る実験を行い、吸引力を証明してみせた(写真3)。

 DysonDuoは、ユーザー自身が吸引力を実感するための取り組みであると同時に、まだ普及率が低いコードレス型掃除機の活用法をユーザー自身が発見し、ネットを通じて拡販していく効果を狙う。キャンペーンの応募期間は8月30日から9月11日まで。実施期間は11月2日までとする。