ジュピターテレコム(J:COM)は2013年8月30日、生活支援サービスとして取り組んでいる電力事業の強化のため、電力一括受電事業を手がけるアイピー・パワーシステムズ(IPPS社)の全株式を既存株主より取得し子会社とすることで合意したと発表した。2013年8月27日付で株式譲渡契約を締結し、株式譲受日は9月4日を予定する。

 J:COMは、2012年12月から放送・通信のサービスに加えて、重要な生活インフラである電力を高圧一括受電により提供するサービス「J:COM 電力」を提供している。今回のIPPS社の子会社化によって電力一括受電サービスを強化し、ケーブルテレビや高速インターネットなど、既存サービスの顧客基盤の拡大および収益力向上という相乗効果の発揮を目指す。今後、J:COMの放送・通信サービス(ケーブルテレビ、高速インターネット接続)とIPPS社の電力サービスをセットにして集合住宅向けに割安な料金で提供する。

 なお今回の株式譲渡に際しJ:COMとIPPS社は、IPPS社の筆頭株主であった伊藤忠エネクスと3社間の業務提携契約を締結した。電力小売事業における既存サービスの強化・拡大および本事業に関連する新規事業の創出に向けて、今後も協力関係を継続する。

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