米GoogleでAndroid事業のバイスプレジデントを務めていたHugo Barra氏が中国のスマートフォンベンダーXiaomi(小米科技)に移籍すると、複数の米メディア(New York TimesForbesBloombergなど)が現地時間2013年8月29日に報じた。

 Xiaomiは2011年より中国市場向けにAndroid搭載スマートフォンを手がけ、中国本土以外では香港と台湾でスマートフォンを販売している。約180~300ドルの廉価なスマートフォンで中国でのシェアを伸ばしているが、今後は世界市場における地歩拡大を目指しているという。英Canalysの調査結果によると、2013年第2四半期の中国スマートフォン市場におけるシェアは5%で、首位の韓国Samsung Electronics(シェアは18%)には及ばないが、米Apple(同4.8%)をわずかに上回っている。XioamiのLei Jun設立者兼最高経営責任者(CEO)は、米Apple共同設立者の故Steve Jobsと比較されるカリスマ的人物として知られているという。

 Barra氏は「Google+」に自身のアカウントから、「Googleに入社して5年半、Androidチームに加わって約3年、人生の中で最も素晴らしい人々と一緒に仕事をした。しかし新たなキャリをスタートすることを決断した」と投稿している。投稿によると、同氏は数週間以内に、Xiaomiのグローバル事業担当バイスプレジデントに就任する。

 なお、Barra氏の移籍の報道は、Google共同設立者のSergey Brin氏が離婚し、新しい恋人がBarra氏の元恋人らしいとの噂と時期を同じくしているためその関係について憶測を呼んでいるが、技術系情報サイト「AllThingsD」が入手した情報によると「無関係」だという。