独立系システムインテグレータのシステムサポートは2013年8月29日、iPad向け営業支援アプリ「Mapプランニング」を発表、同日提供を開始した。iPadの操作性を生かし、顧客とのコンタクト状況の確認や活動記録の登録などを容易にする。個々の担当者が入力したデータをサーバーに集約し、営業に関わる状況全体を把握・管理することも可能だ。

 Mapプランニングは、担当地域の地図上に立てた「ピン」の単位で情報を付加するのが特徴。ピンを「顧客」とした場合は顧客管理に、「物件」とした場合は物件管理に、「設備」とした場合は設備保全管理に利用できる。

 ある担当者が同じ日に複数の顧客を訪問する場合、各顧客をiPadの地図にピンとして表示するので、担当者は自分が回るべき客先を確認できる。訪問が完了したら、その顧客を表すピンに対して、ステータス(営業の状況)を変えたり、テキストや写真といったメモ情報を追加したりする。情報はオフライン状態でも入力できる。

 Mapプランニングが持つ機能は顧客管理、活動管理、営業プロセス管理、アポイント管理、担当者管理、カテゴリ管理。「既存のCRM(顧客関係管理)/SFA(営業支援)ソフトは経営層、管理者、営業担当の全てを対象に多くの機能を備えており、現場が使いこなせないケースが多い。このソフトは営業担当が喜んで使うことを目指し、機能を絞り込んで使い勝手に配慮した」と、同社の大阪支店ビジネス推進課プリセールスグループの加藤康雄リーダーは説明する。

 価格は、iPadアプリは無償、サーバーアプリケーション(10ライセンス)は初期設定費用、サーバー機器を含めて49万8000円(サーバー機器不要の場合は39万8000円)。導入先着20社を対象に、初期設定費用の10万円が無料になるキャンペーンも実施する。初年度20ユーザーへの販売を目指す。

 システムサポートは、金沢に本社を置くシステムインテグレータ。特にオラクルのデータベース基盤に関わるサービスに強みを持つ。iPadアプリとして、見積もりの作成を支援する「パッと見積」やアンケートを支援する「KiKi-ZO」を提供している。今回のMapプランニングは同社の大阪支店が企画・開発した。