写真●日立ソリューションズの西條洋 常務執行役員
写真●日立ソリューションズの西條洋 常務執行役員
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 日立ソリューションズは2013年8月29日、スポーツ興行主やサービス業向けのマーケティング支援サービス「ファンビジネス向けトータルCRMソリューション」を、9月5日から提供開始すると発表した。CRM(顧客関係管理)サービスをクラウド経由で提供し、顧客企業が会員数を増やしたり、リピート購買率を高めたりすることを支援する。

 東京ヤクルトスワローズが、第一号ユーザーとして採用した。球団公式のチケット販売システム「スワチケ」の運用や、ファンクラブ制度「Swallows CREW」の活性化などに、今シーズンから新サービスを活用している。

 新サービスの中核となる「ファン活性化サービス」では、会員情報や販促施策の管理システム、ポイントサービスや会員証の発行システムなどを提供する。会員の購買履歴やWebサイト上の行動履歴、ポイントサービスの利用動向などを組み合わせて分析することで、「見込み客をファンへと育成」(日立ソリューションズの西條洋 常務執行役員、写真)し、来店頻度の向上などを実現する。顧客企業が構築済みのCRMシステムや、POS(販売時点情報管理)システムなどと連携させることも可能だ。

 価格は個別見積もりだが、初期費用は500万円から、月額基本料金は10万円程度を想定する。加えて、会員1人あたり月額5円~10円のデータ保管料金が必要となる。1万人から20万人程度の会員を抱える企業に売り込み、「2017年度までに、1000万人が利用するソリューションに育てたい」(西條常務執行役員)としている。